民事再生の条件

民事再生手続きも自己破産と同様、債務整理及び任意整理の手段の一つであり、多額の借金を抱えて苦しむ人たちを助けるものです。民事再生手続きは、これまた自己破産手続き同様、決してその手続き申請者を追い込んだり、またその責任を追及するための制度ではなく、逆に借金に苦しむ人たちにその生活を再度見つめなおさせ、同時に立ち直るチャンスを与えるための制度だと理解してもいいのです。実際に多額の借金に困っていて、返済が困難だという人たちには、是非考えて欲しい制度です。その申し立てが通るまでの過程は決して難しいものではありません。また多くの人たちが想像するように、申立人が借金を帳消しにしてもらえるかわりに、何か損害を蒙るというものでもありません。ですが言うまでもなく、世の中にはあまりにうまい話というものはありません。自己負担のケースと同様、多重の債務を負っている状態にある人の全てが裁判所で民事再生の手続きが出来るというわけではありません。民事再生の申し立てをし、それを許可されるには、以下の要件を備えている事が必要になります。もし多額の借金に悩む皆さんが実際に民事再生の申し立てを考えているという場合には、その申し立てを決意する前に、もう一度以下の条件に該当している(或いはいない)かどうか、まずは確認をしてみてください。
@返済不能になる恐れがあること
自己破産の申し立ての条件として、借金の返済が不可能であることがありました。これは文字通り借金があまりに多額で、それによってこれ以上返済を続けていく事が不可能な状態である事を指しました。例えば利息の高い消費者金融等で相当な金額の借金がある場合等です。余程大きな収入でも無い限りは到底返済が不可能な借金を抱えている場合も含まれます。もし自己破産申し立て人がこれに類するような状況にあれば、自己破産申し立ての条件を満たしていると言えます。
民事再生のケースもこれによく似ています。民事再生の申し立てが受理される条件として、収入と月々の支払額・総借入額を比較検討し、そのそれぞれの金額かたみて返済が出来なくなってしまう恐れがある状態であることが必要になります。具体的にわかりやすく言えば、今はどうには月々返済をし続けてはいるが、生活レベルが落ちれば払えなくなってしまう可能性が高いか、返しても返しても利息分しか返済できず、元本が減らないなど様々な事情が含まれると思われます。ですが実際のところ、こうした条件に当てはまるかどうかの判断は専門家でないと難しいと思われますので、自分だけの判断ではなく専門家等に相談してからにしたほうがよいかもしれません。
A現在あるいは将来、安定した収入が見込めること
借金を帳消しにする自己破産手続きとは異なり、民事再生手続きは借金を100万円または借金総額の20%にまで圧縮し、計画を立てて3年間で返済していく手続きです。決して借金が全てなくなる、というわけではありません。従って裁判所より許可が下りた後も、減らした借金を返済していく事が必要になります。そのためにはある程度安定した収入があることが条件として求められます。例えば現在借金が500万円以下の場合だと、将来月々3万円支払っていくことができるならOKです。安定した収入というと会社員等を想像しますが、何も会社員などである必要はありません。たとえ民事再生申立人がフリーターであっても、毎月定期的な収入があるのなら問題ありません。
B住宅ローンを除いた借金の額が3000万円を超えないこと
民事再生の場合、もう一つこのような条件がつけられています。ですが実際のところ、この条件に関しては、民事再生申し立てを考えている殆どの人が大丈夫であると思います。

以上が債務整理のうちの民事再生に関して設定されている条件です。もし多くの債務を抱えて苦しんでいる人で、以上の条件を満たしている人は、民事再生の申し立てを真剣に考えてみてもいいのではないでしょうか。

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2016/4/21 更新